膝の痛みは人それぞれ！内側の痛みはどうして起こる？
内側の痛みは膝周辺の筋肉が影響している
膝の痛みにもさまざまな種類があり、膝の内側の痛みは膝周辺の筋肉が影響しているとされています。
膝の内側に痛みを生じる主な疾患としては、「鵞足炎」と「変形性膝関節症」が考えられます。鵞足は、膝下5cmあたりの内側にある部位です。鵞足は縫工筋・薄筋・半腱様筋という3つの筋肉がまとまっており、膝の曲げ伸ばしやひねる動作による過度な負荷がかかることで炎症が起こります。膝関節の軟骨のすり減りが痛みを引き起こす変形性膝関節症は、膝周辺の筋肉の衰えや緊張が原因の一つです。
内側の痛みには適度なストレッチが効果的
膝の内側の痛みを改善するには、ストレッチで膝周辺の筋肉をほぐして緊張状態を解くことが重要です。
例えば、鵞足を構成する縫工筋・薄筋・半腱様筋を伸ばすことで、痛みの緩和が期待できます。膝関節への負担を和らげる、クッションのような役割を持つ大腿四頭筋のストレッチは、変形性膝関節症の進行抑制や予防に有効です。また、裏ももについているハムストリングスも、膝関節の安定性に関わる重要な筋肉です。ハムストリングスを伸ばすと膝をスムーズに曲げやすくなり、関節への負荷が和らぎます。
完治の時期は症状によって違う
膝の内側の痛みは、軽症であれば患部にアイシングしながら数週間安静にすれば引いていくことがあります。痛みが引いたら普段から適度なストレッチや筋力トレーニングを行うようにして、再発を防止しましょう。
症状が進み、保存療法や再生医療で改善効果が得られない場合、手術での根本的な治療が選択可能です。脛骨骨切り術という手術は入院を含め1ヶ月程度かかるのに加え、長期のリハビリや経過観察が必要ですが、完治すればスポーツもできるようになります。
