膝の再生医療は保険適用される？治療費の負担と効果について考える
保険適用の対象となる症状とは？
現在、ほとんどの膝痛に対する再生医療は保険適用外ですが、例外として「外傷性軟骨欠損症」と「離断性骨軟骨炎」の治療法である「自家培養軟骨移植術」であれば、保険が適用されます。自家培養軟骨移植術は、患者の健康な軟骨を採取して培養し、欠損部分に移植する方法です。
保険が適用されるには、「症状の原因がスポーツや交通事故である」「軟骨の欠損面積が4㎠を超える」といった条件を満たす必要があります。しかし高額療養費制度と併用でき、本来数百万円かかる治療が数十万円で受けられるメリットは非常に大きいです。
再生医療の施術費用と保険適用範囲
自家培養軟骨移植術の治療費は、総額で450万円程度です。この金額に健康保険の3割負担や高額療養費制度が適用されると、25万円程度に減額されます。なお高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が年収や年齢などによって決められた上限額を超えると受けられる制度です。
一般的に、自家培養軟骨の材料費・検査料・手術料・麻酔料などに保険が適用されます。手術後の入院料も適用範囲ですが、食事代・個室料・追加サービス料などは保険適用外です。
