悪くなった膝の治療ができる!prpを使用した最新の再生医療
治療で使用されている多血小板血漿
膝関節の再生医療などで使用されるPRP(多血小板血漿)とは、血小板濃度を通常の血液の3~7倍に濃縮したものを指します。
PRPには、成長因子と呼ばれる組織の修復能力を持つ成分が多く含まれています。傷ついた箇所を修復する際に成長因子を放出する血小板の働きを利用すれば、すり減った軟骨を再生し症状を緩和させられるのです。また、PRPには抗炎症性物質も含まれており、痛みの原因である炎症を抑える効果もあります。
血小板の中に含まれている成長因子の働き
血小板の中に含まれている成長因子にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる機能が備わっています。機能の一例として、「軟骨細胞・骨芽細胞の増加」「軟骨の修復・線維化」「血管の緊張や炎症を調整する細胞の増加」などが挙げられます。つまり、人間の自然治癒能力を促進する働きがあるということです。
PRPの注射後に痛みが出る場合がありますが、成長因子が正常に作用している証拠なので、心配しすぎないようにしましょう。
人間が本来持っている自分の体を自分で治す機能を利用した治療法
PRPを用いた治療は人間が本来持っている機能を使い、自分の体を自分で治す画期的な治療法です。
変形性膝関節症や半月板損傷、靭帯損傷など幅広い膝の疾患・ケガに有効とされ、多くの再生医療提供機関が導入しています。さらに自身の血液を用いることで、拒絶反応やアレルギー反応といった重篤な副作用のリスクが大幅に下がる点も、PRP療法の大きなメリットです。痛みが緩和されれば運動や外出もしやすくなり筋力が鍛えられるため、再発予防の意味でもPRP療法は役立ちます。