自分の血液を使用して膝の治療ができる!再生治療をするメリット
高齢者でも体に大きな負担をかけずに膝の治療ができる
再生医療の最も大きなメリットは、体への負担が小さいことです。手術のように大きく切開する必要がなく、出血や感染症、強い痛みなどの心配がほとんどない再生医療は、医療界と患者の双方から関心を集めています。
また、薬物療法では、複数種の薬の併用によって起こり得る強い副作用が問題となっていましたが、自身の細胞や血液を使う再生医療では、重篤な副作用のリスクが抑えられます。膝の痛みに悩まされやすい高齢者も、最小限のリスクで治療できるのがうれしいポイントです。
病院に入院しなくても診療を受けられる
手術なしで治療できるということは、入院の必要もありません。何度か通院する必要はありますが、基本的に注射だけで治療が完結するため、日帰りで診療が受けられるのも再生医療のメリットです。
手術による治療では、少なくとも2週間程度は入院しなければいけないので、日常生活への影響が小さい再生医療は非常に画期的と言えます。注射後も患部の血流増加に気を付ければ行動が制限されることはほとんどなく、翌日には仕事や入浴など普段どおりの生活が送れます。
治療に成功すれば継続的な効果も期待できる
再生医療は痛みの原因を根本的に取り除くことを目指す方法のため、治療に成功すれば継続的な効果が期待できます。一方、従来の薬物療法は比較的即効性がありますが、効果が切れたら投薬する流れを短期間に繰り返さなければいけない点がデメリットでした。
さまざまな再生医療の治療法の中でも、APS療法は効果の持続性が高いとされています。あるヨーロッパでの臨床試験では、1回のAPS注射で最長2年間痛みが改善し続けたという結果が出ました。