膝関節の再生医療を受ける上で押さえておきたいデメリットとは？
人によっては思ったような改善が見られないことがある
膝関節の再生医療の効果には、個人差があります。そのため人によっては期待した効果が得られないこともあるでしょう。特に肥満の人や変形性膝関節症の症状が進んでいる人は、効果が出にくいといわれているため注意が必要です。効果が出るまでの期間も人によって違うため、目安の時期になっても改善が見られなくても、徐々に痛みが引いていく可能性はあります。
事前に効果の見込みを知るには、MRI検査を受けたうえで医師に判断してもらうことをおすすめします。
再生医療は基本的に自由診療なので治療費が高額になりがち
再生医療は基本的に保険が適用されない自由診療のため、ヒアルロン酸注射のような保険診療よりも治療費が高額になりがちです。膝関節の治療には少なくとも10万円程度かかり、幹細胞治療の場合は100万円を超えることもあります。
再生医療でかかった費用は原則として全て自己負担ですが、病院によっては検査や痛み止めの処方が保険適用もしくは無料になります。費用をなるべく抑えたい方は、複数の病院や治療法を比較して慎重に選んでください。
新しい治療法なので想定外の問題が生じるリスクがある
最先端の治療法である再生医療には十分な臨床データがそろっておらず、想定外の問題が生じるリスクがあることも念頭に置いてください。特に長期的な治療データが少ないため、将来に重篤な副作用が発生する可能性があるのです。
ただし、安全性や効果は医学的に証明されているので過度に心配する必要はありません。どうしても問題が起こる可能性はゼロにならないものの、できるだけリスクを回避するために整形外科専門医が在籍する病院で治療することをおすすめします。
