変形性膝関節症の治療ができる!幹細胞治療の具体的な方法
血液の中に含まれているprpの採取
PRP療法では、まず自身の血液に含まれているPRP(多血小板血漿)を抽出します。PRPには組織の修復機能を持つ成長因子が多く含まれており、痛みの抑制や関節機能の改善効果があります。
PRPの抽出は、採取した20~30ml程度の血液を検査して問題がなければ行われます。特殊な技術で遠心分離することで、血小板を豊富に含んだ部分のみ抽出が可能です。一般的にPRP抽出には1時間ほどかかり、同日に注射まで済ませられます。
膝の悪い場所を中心にして注射されるprp
PRPの抽出が完了したら、問診や検査で判明した膝の悪いところを中心に注射して、痛みの原因に直接アプローチします。損傷箇所にPRPを注入すると、成長因子が傷ついた軟骨や半月板の再生や炎症の抑制といった働きかけをします。効果の程度は人によって異なりますが、早ければ2週間~1ヶ月程度で痛みの軽減が感じられるでしょう。
PRP療法は基本的に3~4週間の間隔で行う3回の注射を1セットとし、効果が見られれば再び治療を受けることも可能です。
注射した直後は控えた方が良い激しい運動
PRPの注射直後は、激しい運動を控えましょう。膝への負担になるのはもちろん、激しく体を動かすと血流が促進され、強い痛みの原因となるためです。また、患部に細菌が入って感染する可能性もあります。
同じ理由で、注射当日は入浴・シャワーや飲酒、患部のマッサージなども控える必要があります。そのほかにも、注射後の注意点については医師の指示をしっかり聞いて、万が一禁止事項を破ってしまった場合はすぐに相談してください。